カウンセリングルームながまち 室長 精神保健福祉士 樋口明夫
1.10月13日は「失敗の日」
10月13日の月曜日はスポーツの日です。祝日なので、さまざまなスポーツをする方、観戦する方もいらっしゃると思います。いい天気になるといいですね。
もう一つ、これは精神科医の森川すいめい先生のフェイスブックで最近知ったのですが、10月13日は「失敗の日」でもあるそうです。森川先生は臨床の傍ら、ホームレス支援、自殺稀少地域の研究、オープンダイアローグ(開かれた対話)の紹介など、とても誠実で先進的な活動をなさっておられる先生です。
2.肯定的メッセージが込められた「失敗の日」
「失敗の日」って何だろう?と気になり、調べてみました。
もともとフィンランドの大学の起業家グループ(大学にそんなグループがあるんですね)が提唱したもので、「失敗を恐れずに挑戦する」、「失敗を肯定的に捉えて学ぶ」、「失敗を周りも受け入れる」などのメッセージが込められています。最近はヨーロッパを中心にその意義が認められ、国際的な記念日になったのだそうです。
何かに挑戦しようと思っても、他人の目が気になってためらったり、失敗を恐れてあきらめてしまうことは誰でもあります。しかし、行き過ぎた自己責任論を背景に、失敗した人をネット上などで過剰にバッシングしたりする傾向には辟易していました。そんな中、「失敗の日」に込められたメッセージはとても新鮮で、心に刺さるものがあります。
3.「失敗を共に称えあう学校」
島根県立隠岐島前高校では、「失敗を共に称え合う学校」を学校経営スローガンとして失敗の日の全校イベントを実施しています。イベントの様子など、YouTubeで発信しているので見てみましたが、「失敗おめでとう」、「過去は変えられる」、「失敗を称えよう」などのメッセージと、生徒や先生方の笑顔がとても素敵でした。生徒が自分の得意なことを授業で発表して、それを他の生徒や先生方も聞いたり、先生方も自分たちの失敗について生徒に語ったりするのは素晴らしい取り組みだと思います。
4.「失敗の日」の社会全体への広がりを
「失敗を恐れずに挑戦する」、「失敗を肯定的に捉えて学ぶ」、「失敗を周りも受け入れる」。社会の中で、そんな空気感、共通認識が持てるようになると、より暮らしやすい世の中になっていくように思います。
自分も、他の方の失敗話のよき聴き手となり、自分の失敗はちゃんと生かして成長できる、そんなことを目指して、これからも歩んでいきたいです。
「失敗の日」の考え方が、これからの社会に広がっていくことを願っています。
(写真は田代島の猫(2025年9月))

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