昨日(5月8日)仙台駅前アエル28階のエルソーラ仙台大研修室にて行われた「宮城県アディクション問題研究会」に参加して参りました(写真は大研修室からの夜景です)。
今月のテーマは「嗜癖問題と家族」、講師は東北会病院理事長の石川達(とおる)先生。18時半から約2時間にわたり、20世紀後半からの「嗜癖問題と家族」に関する理論を整理しながら、熱く語っていただきました。内容のうち特に印象深かった部分を要約します。
アルコール依存症などの嗜癖(アディクション)は「個人の病気」としてのみとらえて「なんとかしよう」といくら頑張っても、支援や治療に結び付きにくく、うまくいかないところがあります。家族全体を巻き込んで進行していくので、困っているのは病気の症状を出しているご本人だけではなく、家族全体、中でも特に弱い立場にある子どもたちであり、子どもたちは自分で声を上げることがなかなか難しいということに留意しなければなりません。家族の中で起こる、様々な症状、(問題とされる)行動の背後にアルコール依存症などのアディクションが隠れていることがあり、見逃していると、問題が遷延して次の世代に引き継がれることも少なくありません(世代間伝達)。隠れている(アディクション)問題を見逃さず、適切な支援を行っていくことが重要です。
「なんとかしなければ」と相談できる方というのは、家族の中で健康な方であり、相談にいらした方をねぎらい、十分な支援をしていく中で、少しずつ家族内の風通しがよくなり、人間関係に変化が起こってくるということです。
とても盛りだくさんな内容でしたので、この場でご紹介できるのはごく一部ですが、今回学んだ内容をこれからの当カウンセリングルームでのカウンセリングにも生かしてまいりたいと思います。
来月の宮城県アディクション問題研究会は6月10日(火)18:30~、エルソーラ仙台(アエル28階)大研修室にて行います。「アディクションアプローチ基礎講座」の第3回、テーマは「アディクションの治療と回復」、来月も石川達先生に講師をお願いしております。当研究会は、いわゆる「専門家」の方だけでなく、当事者・ご家族などどなたでも参加できますので、ぜひご参加ください。参加費300円です。
カウンセリングルームながまち 室長 樋口明夫

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