「あの人って、わからないよね」「彼の気持ちがわらない・・ 」
私たちは、「わからない」ことが嫌いだ。
なぜなら、「わからない」ことは、不安や、時には恐怖を感じさせるから。
だから、なるべく物事も、人の心も、「自分がわかるように」しておきたい。
失敗を避けるために、不安への対策を立てるために、自分のコントロールできる範囲を広げたい。
そして、時に人は、不安や寂しさ、あてどなさを何かにすがって紛らわせる。
「この一杯が緊張をほぐしてくれる」
血行をよくして、なんなら気持ちもほぐしてくれるアルコール。
「彼は心の底ではあなたを大切に思っていますよ」
大切な人の気持ちを代わりに教えてくれる占い師。
その先へ進めば、今度はすがったものをコントロールできなくなる、危うい依存症が待っている。
詩人のジョン・キーツは、こうした不確実な状況に耐える能力を「ネガティブ・ケイパビリティ」と呼んだ。
わからないものをわからないままにしておけるかどうか、不確実性に耐えられるかどうかの能力は、人によって違うのだ。
なるほど、自分の存在自身の内側が不安で不安定な人が、なぜ外部の不安定さにまで耐えられるだろうか。
いや、もしかしたら、ワンクリックで答えを調べることに慣れた私達は、みな知らず知らずのうちに 「答え」に対して気短かになっているのかもしれない。
見えない世界に対して見えるようにする努力も大切だが、不安への耐性を持つことは、それ以上に有効だと思われる今日このごろである。
カウンセリングルームルームながまちカウンセラー Chie

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