カウンセリングルームながまち 室長(宮城県アディクション問題研究会事務局) 樋口明夫
1.9月4日宮城県アディクション問題研究会
9月アディクション研は、下記のとおりです。
日 時:2025年9月4日(木)18:30~
会 場:エルソーラ仙台研修室(仙台市青葉区中央1-3-1 アエル28F)
テーマ:「宮城県断酒会員の体験談」
講 師:宮城県断酒会員様
会 費:300円
申し込み不要、どなたでも参加できます。
2.50年以上「断酒例会」を続ける宮城県断酒会
宮城県断酒会は1975年から、50年以上活動を続けている大変長い歴史を持つ自助団体で、県内各地で活発に「断酒例会」を行っています。アルコール依存症は、治療を受けることで回復できる病気ですが、受診できる医療機関は1975年当時も現在も少なく、当事者の回復支援のために断酒会やAA(アルコホリクス・アノニマス)など自助グループの果たしている役割は非常に大きいものがあります。
3.正直に話すことの大切さ・・・自助グループの役割
アルコール依存症が進行すると、飲み続けるための嘘や飲酒の上での暴言・暴力が増え、それが周囲の大切な人間関係(家族、職場など)を傷つけ、孤独に陥ることでより飲酒にのめりこむ、という悪循環に陥ることがしばしば見られます。
悪循環を断ち切り、断酒の継続、回復に至るには、何よりも自分を振り返り、正直に話ができる場と、批判せず、共感的に話を聞く相手が必要になります。
酒をやめたからと言って、すぐ幸せになれるわけではなく、今まで酒を飲むことでごまかしたり、先送りできていた課題・問題に向き合わねばならなくなって、逆につらさが押し寄せてくることはむしろ一般的です。
「今日一日」酒をやめることを日々続け、回復の道を歩んでいる「先を行く仲間」の存在は、断酒し始めたばかりの人が、決してバラ色ではない回復への道を歩いてゆく上での大きな目標・助けとなります。
先に回復への道を歩き始めた人にとっても、断酒し始めたばかりの人を助けることは、傷ついた自尊心の回復、自身の断酒継続のためにとても役に立つことです(ヘルパー・セラピー原則)。
4.回復者のお話を聞くことの意義
さらに、飲酒の問題を持つ人との対応に悩み傷ついているご家族や、ソーシャルワーカー、保健師、心理職等対人援助職にとっても、断酒会など自助グループにつながって回復の道を歩いている回復者に会い、話を聞くことで、回復するってどういうことなのか体感的に理解することができるようになり、回復が信じられるようになってゆきます。
回復することの大変さを理解しつつも回復を信じられる、いい意味での楽観性を持つことはよい支援者の条件であり、そのような支援者との暖かい関係性の中で、当事者は少しずつ回復していくものと考えられます。
これまでも宮城県アディクション問題研究会では、「当事者」から素晴らしく心に響くお話を伺ってここまでやってまいりました。来月9月4日の研究会でも宮城県断酒会メンバー様より、回復の希望が持てるような、素晴らしいお話をお聞きできるものと期待しております。
宮城県断酒会様、この度は当研究会でのご講演をお引き受けいただき、ありがとうございました。

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