1.貴重なドキュメンタリー映画「どうすればよかったか?」
先週の土曜日(6月7日)、仙台駅東口の東北福祉大学仙台駅東口キャンパスにて、「宮城県精神保健福祉士協会」の総会が行われ、参加して参りました。
総会終了後に、映画「どうすればよかったか?」の自主上映会があり、東北福祉大学の若い学生さんたちと一緒に、視聴させていただきました。
この映画は、北海道出身の藤野知明氏が撮影・監督をされたもので、監督ご自身のお姉さんが、学生時代に統合失調症を発病されてからの長期の経過を克明に描いた貴重なドキュメンタリーです。ネタバレになるので、詳しい内容を書くことは控えますが、ラストに近づくにつれて感動がじわじわと湧いてくる素晴らしい作品でした。上映終了後、近くの席で視聴していた若い学生さん二人と、感想をシェアする機会がありましたが、福祉の勉強をされているだけあって、とてもしっかりしていて、瑞々しい感覚をお持ちの方たちでした。
2.精神疾患など家庭内の問題への対応・・・早めの相談で気持ちを楽に…
統合失調症は人口の約1%の方が発症されると言われており、けっして珍しい病気ではないですが、「自分が病気であるという認識(病識)」を持ちにくい特徴があり、長期の療養が必要になることも多いため、当事者・ご家族の精神的負担は非常に大きなものがあります。
統合失調症の当事者の方は病識を持ちにくいことから、ご家族が医療機関や相談機関にまず足を運ばれることも多いです。なるべく当事者に負担が少ない形で早期に受診に結び付けられる方がその後の経過がよくなるため、最初にご家族から相談を受ける担当者の対応はとても重要です。
私自身は自治体の相談窓口で長く仕事をさせていただいてきたため、自分が藤野監督やご両親から相談を受けていたら、「どうすればよかったか?」、とても考えさせられました。本来病気になることは少しも「恥」ではないのですが、統合失調症やその他の精神疾患には未だに家族の外で話しにくい「恥」の感覚が伴っていて、それが治療や相談のタイミングの遅れにつながり、当事者、ご家族の負担を大きくしたり、長引かせているように思います。
話しにくい家族内の精神疾患や様々な問題を適切に受け止める相談の場が増えていくこと、また、相談を受ける側の対応の質の向上が求められています。当<カウンセリングルームながまち>は医療機関ではありませんが、私自身精神保健福祉士の一人として、当事者・ご家族が「話してよかった」、「楽になった」と感じていただけるような適切な対応を行えるよう、クライアント様はじめ多くの皆様から学びながら、研鑽に努めてまいります。
宮城県精神保健福祉士協会事務局の皆様、貴重な勉強の機会を与えていただき、ありがとうございました。お疲れさまでした。
カウンセリングルームながまち 室長 樋口明夫


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