「カウンセリングルームながまち」上級心理カウンセラー Chie
1 HSPってなんでしょう
HSPとは、「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」と呼び頭文字をとったもので、生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質もった人」という意味です。アメリカの心理学者である、エレイン・アーロン博士が1990年代に提唱した概念とされています。
もう20年以上前のことですが、西暦2000年ごろですので、HSPという概念が提唱されてからわりと早い時期に、私は、当時通っていた英会話学校で、アメリカ人の教師から「キミは間違いなく典型的なHSPだ」と言われました。
グループレッスンの中で言われた聞きなれない言葉でしたが、その教師の言い方は少し侮蔑的に感じられ、後からHSPとはどういう意味の言葉なのか調べて、決してその教師が良い意味で使ったのではないと思い返されると、いっそう不愉快な気持ちになった覚えがあります。
今やHSPという概念はかなり知られるところとなり、「繊細さん」などの優しい言葉に置き換えられたり、自分がHSPであると自己申告する方も少なくありません。人一倍感じやすく、ゆえに疲れやすく傷つきやすい、という性質も、反面、小さなことにもよく気がつく、周囲の人に気配りできるなどの利点がある、その人の個性であると認識されてきたのかと安心します。
2 それでも、HSPであることに悩んだら
私はかように早い段階で、たまに会う英会話の教師からHSP認定されてしまったとおり、他の人から「神経が細かい」とか「心配性」と言われることがあり、そのたびに自分がダメな人間に思えて、傷ついてきました。
実は、「神経が細かい心配性」という性質は、成功した優れた経営者によく見られる性質なのだそうですが、私はただの市井の凡人です。楽観的で小さなことは気にしない、大声で遠慮せず話す人達の中にいると、自分に引け目を感じ、すぐ疲れてしまって静かな場所に引っ込みたくなるのです。
職場や子育てなど様々な経験を経ると、大声で話す人達も実は他人が気にしないようなことを気にしていたり、独特の理解できないようなこだわりを持っていたりすることも分かってきます。
HSPという概念の広まりや、スーザン・ケイン氏の「内向的な人が秘めている力」が、世界的講演で、ネット配信もされている「TED」史上最も視聴されたトークの一つとなったことは、積極性、外向性、自己主張を良しとするアメリカ社会で、実は自分の個性を「(社会の主流である)外交的なほうに合わせて」疲れている人達がたくさんいた、ということかもしれません。
HSPと一口に言っても、様々なタイプがありますし、たとえHSPとは見えない人達でも、自分独自の「気にするポイント」や「こだわりポイント」があり、単にHSPか、そうでないかに拘泥するのはあまり意味がないと思います。
ある人にとってはリラックスするための香水の香りが、隣の人には気になってしかたない香りになりうるのです。「人それぞれ気にすること、敏感になるポイントは違う」という前提に立った上で、「自分が生きづらさを感じる」時は、どうぞ一度ご相談にいらしてください。
「アメリカ人からHSPと勝手に認定された」カウンセラーがお話をお聞きし、一緒にラクになる方法を考えます。

コメントを残す